おさんぽ体験会②「オカリナをめぐって」
おさんぽ体験会2回目。
心配していたお天気もなんとか持ってくれて、無事に2015年度に向けての新規会員募集のための体験会を終えることができました♡
みなさんありがとうございました!
体験会とはあまり関係ないのだけど、心温まる出来事があったので、記します♡
体験会に来てくれたみなさんと一緒に、
今やみつクロの定番となりつつある「森の演奏会」をやりたくて、
みつクロの音楽家、ゆりー・まきちゃん・ももちゃんに演奏をしてもらう段取りでした。
その小道具として、今日はTKちゃんが可愛いオカリナを持ってきていました。
TKちゃんのオカリナをめぐって、
IちゃんとTKちゃんのやり取りを見守った母たちの嬉しいこころのうち、
共有させてください♡
**ここからつくちゃん(Iちゃん母)のメール文章転載**
今日のオカリナのお話(*^^*)。
TKちゃんの持っていた可愛いオカリナ。
Iちゃんも欲しくて、「貸して〜」って言ってみたよ。
TKちゃんは「だめよ〜」って走って逃げる。
Iちゃんは追いかける。
何度もそのやりとりがあってから、TKちゃんから自然に
「Iちゃん、貸してあげる」って貸してくれたよ。ありがとう。
Iちゃん、嬉しくて肩から下げて吹いて鳴らして、ずーっと離さない。
TKちゃんが、「返して〜」って言っても
「だめ〜。Iちゃんの〜」って言って返さない。
TKちゃん、悲しい顔をしても、Iちゃん返さない。
私(つくちゃん)が「返してあげようよ〜」って何度も言っても返さない。
だんだん「これはIちゃんの!」って意地になってくる。
待ってみることにした。
いつもなら、私待てないけど、待ってみることにした。
絵本も、山の神様にバイバイも終わったころ、
Iちゃんが首からオカリナの紐をそっと外して、
「 はい」って、TKちゃんにオカリナを返した。
私は嬉しくて涙が出そうだった。
待っていてくれた、TKちゃんありがとう。まきちゃんありがとう。
ゆっくり、待ってみること。
私も良い経験ができました。
**以上、つくちゃん(Iちゃん母)のメール文章転載**
**続いてまきちゃん(TKちゃん母)のメール文章転載**
つくちゃん、メールありがとう。
Iちゃんも頑張ったけど、つくちゃんも頑張ったんだよね(*^_^*)
これが見守り!って感じたよ。
はじめTKが「ダメー!」って言ったとき
他の集まりなら、私もなんとか貸しててあげるように誘導したと思う。
でも、今日は私も待ってみた。
だいぶたってTKが急に、貸してあげる!って
自分からオカリナをIちゃんに渡して、嬉しかった。
でもすぐ返して欲しくなっちゃって、次はTKが、Iちゃんを追いかけて
「返してー!」って、
私に頼らず自分で言えてる~!
いつもなら私に、助けを求めてくるのに、自分で頑張ってた。
今日は、良いお勉強になったよ。
みつクロだから経験できた事だよね。
子供たちの事を気に掛けて一緒に見守ってくれる仲間っていいなぁと思ったよ。
IちゃんとTKの頑張る姿、可愛くて愛おしかったなぁ。
**以上、まきちゃん(TKちゃん母)のメール文章転載**
**そのやり取りを見ていたアッキーのメール文章転載**
私もオカリナがTKちゃんの元へかえっていることにびっくりしました。
まきちゃんに聞くとIちゃんが自ら返しに来たんよーって。
えっ、かなり返さない勢いだったIちゃんが自分から返すことが出来たんだなぁと嬉しい気持ちになりました。
見守りや声かけって本当に難しいよね⤵️
私が書いたブログ★のように、声かけを少し休んで見守ってみる。
これは母心としてはとてもしんどいことです。
渡してあげたら?
返した方がいいんじゃないかなぁ?○○ちゃんのだよ。
って声をかけることの方がずっと楽なんですが、そこをぐっとこらえて、待ってみる。
もしも助けを求めたらその時は気持ちに寄り添ってやる。
助けを求めなければ、信じて子ども達にまかせてみる。
私の体験から、声かけをやめて見守ることは、本当に苦しいことです。
だけど、母同士、信頼があれば、
きっと『子ども同士に任せる』見守りが出来るんじゃないかなぁと思います。
TKちゃんとIちゃんの友情の絆もあってこそだね^^
最初にオカリナを貸してあげた、TKちゃんの優しい気持ちが、
ちゃんとIちゃんに伝わっていたんだね。
だから、Iちゃんも自分からオカリナを返す事が出来たのだと思います。
母が思うより我が子はちゃんと分かっているのかなぁ
子ども達自身が体験しないと分からないことは沢山あって共に体験しながら互いに学び合い成長してほしいと思います。
親の言うことは、何度言っても耳に入らないものですね。
自らの実体験こそ近道のような気がします。
私は、森のようちえんに出会い子育てとは何か深く考えるようになりました。
本当にこのご縁に感謝しています。
来年度も母同士の信頼を深めながら親育ち子育ちを取り入れながら
楽しい活動にしてほしいなぁと私の願望です^^❤️❤️❤️❤️
**以上、アッキーのメール文章転載**
今回のTKちゃんとIちゃんのやりとりは、
「お母さんに言われたから貸してあげた」「お母さんに言われたから返した」
じゃなくて、ふたりとも、
「自分で考えて貸してあげれた」「自分で考えて返せた」
ってところが素敵だと思います。
相手の気持ちを考えて、オカリナを貸してあげれたTKちゃんと
TKちゃんに返してあげれたIちゃん。
そして、その心が整うのを待って、行動に移すまでを信じて待ってあげたふたりのお母さん。
嬉しいなぁ♡
子どもは、自ら体験しないことはわからないと思います。
いくらお母さんが言葉で言っても、それはお母さんに言われたからやった。
お母さんに怒られたからやった。場合によってはそうなることも。
お母さんの言い方によっては、子ども自身の想いや気持ちはどこかに行ってしまうような気がします。
子どもの思いもすり替えられてしまうような気がします。
だから私は、たとえ喧嘩別れになって、その場が上手く収まらなかったとしても、
子どものやり取りを信じて待ってあげたいと思うのです。
その子どもの心の葛藤が、その子の心を育てると思うのです。
そして人との付き合い方を、身をもって知っていくのだと思います。
(もちろん、幼すぎる子ども同士のやりとりや、一方的だったり、イジメ的なときには介入する必要がありますが)
そのことは、その子にとって、これからの長い人生を生き抜くための力となり、
今、目の前で起こっているケンカやいざこざをまるく収めることより、ずいぶん重要だと思うのです。
篠先生のブログに、興味深い記事があったので、お時間のある方は読んでみてください。★
(今回のケースは”ケンカ”とはちょっと違うけど、大人の声掛けの部分では参考になるかと思います)
**一部転載**
「ケンカと仲直りはセットになっているんだ」ということに気付いたのです。
「ケンカの体験」は「仲直りの体験」でもあったのです。
だから、昔から「ケンカするほど仲がいい」と言われてきたのでしょう。
でも、そのケンカを大人が止めてしまったら、「ケンカの体験」だけがあって、「仲直りの体験」をすることが出来なくなってしまいます。
こういう時、大人は無理矢理仲直りをさせますが、それではお互いの感情がうまく処理されないままになってしまいます。
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この時の大人の役割は「お互いが何を言いたいのか」を引き出すだけです。「大人の視点での善悪の判断」はやってはいけません。それをやると、わだかまりが消えなくなります。
大人は、「どっちの方が正しいのか」ということにこだわりますが、子どもにとってのケンカは「仲直りのための儀式」なので、言いたいことを出し切ればそれだけでスッキリするのです。
その視点を失った大人の介入は子どもの「仲間作りの能力」の育ちを阻害します。
**以上**
どうも文章を書くのもしゃべるのも苦手で、上手く表現できない自分がもどかしいのですが・・(汗)
しかも、自分ができていないことをえらそうに書くことにも抵抗があります^^;
けれど、みつクロを発起した想いにも繋がるので、書かせてもらいました^^
ほっこり、嬉しい出来事でした♡ おちまい。
かよ