おさんぽサークル みつばのクローバー

2023年度の新メンバー募集中!希望の方は、お問い合わせください。広島県安芸郡府中町・未就園児親子対象。森のようちえんスタイルの子育てサークル「おさんぽサークル みつばのクローバー」の活動記録です。

とある活動の日、その戦いは静かに始まった・・・

いつもの朝の会。
そして、リーダーのしゅっぱぁ~つ!!の合図におさんぽ…
とはならず…
三人のファイターは、この高い崖?に挑むのである。

なんとなく、登り始めた子ども達。
最初は坂道ダァッシュ~の遊び。

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自分でブレーキかけつつ、上手に下るなぁ~

 

余談ですが、HKちゃんは、2歳になったころぐらいかな?
恐怖心がまだなく、いろいろ興味津々なお年ごろ。
ものすごく“坂道ダッシュ”が大好きな子でした。
舗装した坂道なんて、なんのその。ゴツゴツした岩が飛び出る道も、母と手を繋ぎ、飛ぶように下る、下る、下る。
私(母)は、ゴツゴツ坂道(その脇は転がり落ちればちょっと危険な林の斜面)をダッシュするHKと手を繋ぎ、走り下りていると、バランスを崩して転倒。HKを斜面に落とすまいとして、私が一回転して転げ落ちました(涙)
それぐらいの勢い…恐怖心がないのって怖いなぁ~
この頃は、ほんと、やりたい放題。
手を繋いでブレーキ役をしてくれる母がいることをいいことにやりまくる。
遊び感覚で下っているのもわかる。
母を頼って手を差し伸べてくる子どもを突き放すことはしたくない。
でも、何とかやめさせたい(ブレーキに頼らず自分でバランスを取ってほしい)私はそのブレーキを少しずつ緩めることに。(もちろん、危なくない範囲で徐々に)
少し、怖い思いをさせてみる。
転倒しそうになり、少し怪我をして、怖さに気付く。
危ないと感じる経験がよかったのか、そういう月齢になったからなのか?
いつの間にやら、母に頼らず、無茶なことはしなくなりました(笑)

 

本題、本題…。
坂道ダッシュも飽きた?ころ、
その小さな心に灯がともり、ひとり、また、ひとり。
崖?登りが始まった!!
何度も、何度も繰り返し登ろうとがんばる子ども達。
急な斜面。そして足がかりのない土。
滑って、滑って、また、滑って。
それでもあきらめない。
踏まれても、踏まれても、起き上がる雑草のように。
さすが“みつばっこ”❤

 

“みつばっこ”一、強靭な足腰を持つ(笑)といわれている、HKちゃん。
見事、制覇!!登頂一番乗り~~~~~。

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そして、今度は、応援団長~~~~。
「がんばれ~、がんばれ~」
次いで目指すは、その相棒、MKくん。
あの途中の石から上がなかなか難しいらしい。
「がんばれ~、がんばれ~」

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何度も何度も繰り返し、そして、制覇~~~~。

そして、三番手、Nちゃん。
こちらもなかなかあきらめない、凄腕です。
上の二人も、応援に熱がこもります。
「がんばれ~がんばれ~」「がんばれ~がんばれ~」
もう少し、もう少し…
友だちを思い、差し伸べる手。

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でも、Nちゃん、自分でなんとか登りたい。自分の力で。
そして、ついに登頂~~~~
二人もうれしくて、
「バンザーイ! バンザーイ! バンザーイ!」
Nちゃんの顔が誇らしく、キラキラ。

 

その戦いに幕が降りる…と思ったら、
四人目ファイターが参戦。

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お母さんゆりーと三人の様子をじっと見つめていた、Kくん。
一つ下のKくんは、最近、他の子どもたちのすることに興味津々。
見よう見まねで、頂上を目指し、一歩、また、一歩。
母の手を求め、そのぬくもりに力をもらい、また、一歩、ズル、ズル…。
思ったようにはいかないもどかしさ。
登るコツは…先に登った先輩たちが一生懸命説明するも、なかなか伝わらない。
自分でやってみて初めて分かる登り方。そして、自分の力。

みつばのクローバーでは、その子の持つ力以上の手助けはご法度。
親が良かれと思い手を貸すと、逆に大きな危険にもつながります。
お友達のように岩に登りたくて、でも、登れなくて。でも、どうしても登りたい…。
「おかぁさーん・・・」
と、なるのだけど、高い所に自分で登れた子どもは、自分で降りられる。
でも、人にあげてもらった子どもは、バランスを崩したり、転落の可能性も。
目の前にある少しの優しさより、先を見越した大きな優しさ。
そして、自らで成長できる子どもの力を信じること。
お母さんも子どもの頑張ってる姿に、切なくなるんだけどぐっとこらえて見守ります。
登りたい時は、這いつくばって、両手両足をしっかり使った方が登れるようになるのだけど、たいていの子どもは、母の力を頼って手を差し伸べる。
そんな時は手をぎゅって握ってあげたい。
子どもはそのぬくもりだけで安心してパワーをチャージ。
引っ張り上げる必要も、押し上げる必要もありません。
ただ握るだけ。手を添えるだけ。(手すりになった気分で。)
後は、子どもがその手を利用して力を込める。
そうすることで、どうやって力を使えば登れるか?
自ら学び、自然と力の使い方や手足の使い方が上手になる。
そして、気づけば手を離し、自分の力だけで登れるようになっている。
子どものパワーはすごい。

 

また横道それましたが…
Kくん、その後も何度かチャレンジするも登れず。
そのうち、応援団員たちが、ひとり、またひとりと離れてしまい、
Kくんとゆりーだけに。
Kくんのがんばりちゃんと見ましたよ。
そして、寄り添う母ゆりーの優しさも。
いつもマイペースにおさんぽをするKくん。
我子(HK)とは遊びもスピードも全く違うから、何してるのか全然知らなかったので、今日は見れてよかったなぁ~
Kくんが登れる日、くるといいね。

 

おまけ-1

今日頑張ったKくんのお気に入りの場所❤

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おまけー2

登ったからには、降りなきゃね~
帰りにちゃんと滑って降りました。

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おまけー3

どこにいるかわかるかな~

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(文・写真:とことこ)