おさんぽサークル みつばのクローバー

広島県安芸郡府中町・未就園児親子対象。森のようちえんスタイルの子育てサークル「おさんぽサークル みつばのクローバー」の活動記録です。

おさんぽへの想い

子どもと“おさんぽ”楽しんでいますか?
…と、いきなりの質問???ですね。。。

 

いろいろな事情で時間に追われる毎日…
車や自転車で目的地に急ぐだけの毎日…
手を繋いで、ゆっくり子どもの足並みに合わせている余裕すらない毎日…

 

多かれ少なかれ、せわしい日々を過ごしている方が大半かな?
かくいう私も、その一人ですが…

 

みつばのクローバーでは、親子でおさんぽを楽しむことを大切にしています。
週に一度、子どもの時間に合わせて、ゆっくり、のんびり。
それぞれのリズムで、スピードで。
急かすことなく、時には立ち止まり、何かを見つけて、ジーーーー。
かと思えば、急にダッシューーー。
目的地に向かうかと思えば、今来た道を逆戻り(>_<) も有りなんです(笑)

 

子どもにとって、大人が設定した目的地も、あれこれ考えた遊びも、あまり関係ない…
アンテナビンビンはって、五感をフル稼働させて、自分で何かを見つけて、自分で楽しむ能力、パワー、持っているんだな~
それは、大人が考え付かない事だったり、目が点になるようなしょうもない遊びだったり(笑)

 

私は子どもが、自分で何かを見つけて、遊びだす瞬間が大好きで、それを傍らでこっそり見ては楽しんでる。
最初は一人遊び、段々、周りの友達が気になりだし真似っこ遊び、そして、友達と遊ぶようになる。
親子だけの関係から友達にも目を向け、次第に大切になってくる。
それぞれの段階で、自分なりに考え、やってみる。時には悩んでいるかもしれないけど。
でも、自分で何とかできる能力を兼ね備えている。(と、私は信じています。)
親ごころ、大人の判断で口を挟みたくなる時もあり、それをぐっとこらえつつも気になる。
でもたまらず口を挟み、失敗して後悔、反省の日々。

 

おさんぽに慣れていなかったり、その場所が初めての場所だったりすると、
子どもによってすぐに楽しめない、かもしれない。
2度、3度、足を運ぶたびに楽しみを見つける、かもしれないし、
3度、4度、行かないと楽しめないかもしれない。
でも、大人(親)が楽しんでない風に見えていても、もしかしたら楽しんでいるかもしれない…
なかなか難しいですが、何も感じてない子どもはいないと思うから、
子どもが表現しなくても(何も感じてないように見えても)、待ってあげたいなぁと思うんです。
退屈そう(退屈そうに見える)からといって、何かをしてあげなくてはいけないと思わなくていいんじゃないかな、と私は思う。

 

 

『くんちゃんはおおいそがし』―作/ドロシー・マリノ 訳/間崎ルリ子― 

この本は、くまのくんちゃんの幼少期のある一日の話。
朝起きてから、何をしたらいいかわからないくんちゃんが、親に何をしたらいいのか聞くのですが、かまってもらえなくて…でも、いつの間にか面白い遊びを思いつき、ごはんによんでもなかなかこなくなるほど没頭するお話です。 

絵本の『あとがき』に翻訳者の間崎さんは、こう記しています。 

「…前略…子どもが小さい頃、こういった風景によくぶつかります。何をしたらいいかわからなくて、うるさく親に聞くのですが、ほおっておくと、(そこに手軽にスイッチをひねれるテレビとか、便利なオモチャのないことが条件なのですが)いつの間にか、面白い遊びを見出したり、発見したりして没頭し、ごはんによんでもなかなかこない、といった経験を私自身何度経験したでしょう。…中略…最初の一時間は、くんちゃんのように「なにをしたらいい?」と聞いて過ごします。次の一時間は、聞いても仕方がないとわかって、自分のまわりに目をとめはじめ、何かを発見しはじめます。そして次の一時間で、その発見したものを使って遊びを考えだすのです。…中略…何もない時間!それは幼い子どもにとって大切な、大切なものだと思います。現在の日本の子どもたちにも、何もない時間ががったっぷり与えられますように、と心から願います。」

  

私自身、耳が痛くなります。
空白の時間を何かで埋めようとしている(埋めなくてはとお思う)毎日。
構って光線に負けて、テレビをパチ…なんてことも(苦笑)

 

みつばのクローバーのおさんぽ時間。
せめてこの時間だけでも、子どもの成長に有意義な“何もない時間”となりますように。

 

(文:とことこ)