11月①のんびり秋のおさんぽ
11月になり、朝晩の冷え込みも強くなってきました。
秋の森では、野原にバッタが飛び跳ね、森には秋の木の実や旬の果実が実っています。
そして、実ってきたのは森の恵みだけではありません。子どもたちの仲間との関わり合い、お母さんたちのあたたかな関係も、たわわに実ってきています。
子どもたちの定番に!森の斜面登り
さあ、今日も森に出発!徐々に定番となりつつある、斜面登り。
何回も同じ場所を登ることで、子どもたちもぐんぐんと自信をつけているようです。
はじめて登ったときはへっぴり腰でおそるおそる登っていたAくん、この日は自らの力でぐんぐんと坂を登っていきました。その様子は、安心して見守れるほどに。Aくんの勇姿を見て、それに続く子どもたち。遊びの連鎖が起こり、森の遊び方が広がってきましたね。
失敗してもいい。何回も挑戦することで、自信がつき、自分でできた!が力になる。失敗も成功もあたたかく見守る、そんな場が育っていることに嬉しくなります。
子どもの心模様に合わせて、次第に手助けの仕方を変えてみるのも良いでしょう。徐々に助ける手をなくしていくことで、自分でできるようになっていくから。
もちろん、子どもの心の準備が整わなくてまだ手助けがいるときには、その気持ちによりそいながら。きっと、その子のタイミングで育っていくから。
さて、最近子どもたちがスタート地点での遊びを満喫しているため、森の奥(といってもそんなに遠くない)に到達することなく折り返してお弁当を食べるのが慣例になっていました。この日もスタート地点から坂道のあたりで遊びが盛り上がり、みんな楽しそう。
ふふふ。微笑ましいなぁ。
と、思いながらも、森の植物に目がない私は、最近ご無沙汰な秋の森の中がどんな様子か気になって、森の中にいきたいな~~~~と思っていました。
すると、超やる気満々の2組の親子がずんずんと森の方へ来るではありませんか。
森の奥へ行こう!とやる気にみなぎっているのは、きっとお母さんです 笑
むむ!今日は森の奥に行けそうだ!心の中で小躍りしながら、2組の親子と森の中へ。
森の中には楽しいがいっぱい
久しぶりの森の中。木漏れ日の差し込む森は、歩くだけで気持ち良い!
するとあきなちゃんは、横になった倒木にひょいひょいと登ってみせてくれました。うーん身軽(細い人にしかできない芸当)。森あそびを楽しむ子どもの心だけじゃなくて、お母さんの気持ちもワクワクしています。大人も童心にかえって楽しめる、日常では味わえない貴重な原体験が森にはたくさん詰まっているように感じます。
この後、森の中に行った私たちが見つけたもの。それは、季節限定の食べられるどんぐりでした!
食べられるどんぐり”ツブラジイ”
どんぐりは、それぞれ種類によって落ちる時期が違うそうです。
なぜ時期をずらして落ちるかというと、同じ時期に全てのどんぐりが落ちてしまっては、小動物に効率的に運んでもらえないから。小動物が、餌となるどんぐりを順番に集めてくれるよう、落ちる時期をずらしているのだそう。どんぐり、賢い!
11月の頭、森にはたくさんの食べられるどんぐり”ツブラジイ”が落ちていました。
「うわー!!これー!!ツブラジイーー!!」
前のめりに喜ぶ私と一緒に、2組の親子もツブラジイを拾います。
生で食べられるので、他の子どもたちにもおすそわけ。殻を割って中の白いものを噛みしめると、ほのかな甘みのどんぐりの味が。季節限定の森のおやつを、リスになった気分で?!みんなで味わいました♡
秋と共に深まる子どもの関わり合い
毎週同じメンバーで顔を合わせることで、子ども同士の関わり合いも強くなってきました。これから、子どもたちが関わり合うことで育っている小さな心の中と、それを見守る大人の葛藤にもフォーカスを当て、分かち合っていけたらと思います。
(文:かよ、写真:みつくろアルバム)