ザリガニに思う②
ザリガニを駆除しないと…!
謎の使命感に掻き立てられ、ザリガニ釣りに通った我々(詳しくはザリガニに思う①を読んでみてください)。
しかし、いざ駆除となるとその方法に悩んでしまいます。
みつクロの活動で、焚き火料理をする予定があったので、同じく駆除の方法に頭をなやませたお母さんが「みんなでザリガニ食べてみよう!」と提案してくれました。
赤信号、みんなで渡れば怖くない(いや渡っちゃだめだけど)、ならぬ
アメリカザリガニ、みんなで食べれば怖くない。
そういや、ザリガニを駆除するときに相談したK先生も
「おいしく食べてしまえばいいんですよ!食べるのは駆除じゃありませんからね!」
と、高らかに笑っていました…
提案してくれたお母さんが、ザリガニを釣ったあと
2週間泥抜きするために、毎日水を変えてくれました。
情がうつらないよう、無心でお世話をしてくれたそうです。
(苦手な人もいるだろうから、写真はぼやかせてお送りいたします)
ちょっと心がザワザワしながらも、いざ調理スタート。
臭みを消して、おいしく食べるために茹でてから焼いていくそうです。
茹でています。隣にはこの日のお昼ごはんの重ね煮が。
焼いています。もう見た目はエビですね。隣にはデザートの焼きリンゴが。
ここで我らがシェフYUZIが、ザリガニに魔法をかけます。
丁寧に殻をむいて、身を取り出して、味つけは塩と夏ミカンの皮。
どうぞ。「ザリガニのグリル、柑橘の香りを添えて」です。(言ってないけど)
YUZIの魔法にかかったザリガニは、もはやザリガニには見えず、エビのむき身…
いける、いけそうだ。
こえりちゃんと一緒にザリガニで乾杯して、いっせーので食べました。
もぐもぐ。
絶妙な塩加減と夏ミカンの皮の爽やかさ、
エビのような旨みたっぷりの味わい。
わーー何これ!おいしすぎやーーーー!
みんなで寄ってたかっておいしいおいしい言って食べました。
わたしのザリガニを駆除することへの罪悪感は、ザリガニをおいしく食べたことで払拭され、暗い想い出から、明るい想い出へと変化したのでした。
こえりちゃん、YUZIさん、ふたりの連係プレー、すごすぎでした…!本当にありがとう!素敵夫婦やで…!
おいしいものを作れるって、すごいなーー。神だなーー。
ありがたいなーーーーー。
YUZI神いわく。
「食べるものは捨てるところがない」
「こうやって、釣るところから食べるところまでするのは、本当に良い経験だと思う」
と、ザリガニの殻も丁寧に焼いてくれました。
またこの殻がおいしくて!
あぁここにお酒があったら、ちびちびやるのにちょうどいい!
そんな味。子どももぽりぽり食べました。
焚き火の前に座り込んで、ザリガニの殻でカルシウム補給。
日々のイライラが、ザリガニのカルシウムで昇華してくれたらいいな。
生きることは食べること。
食べることは楽しいし、おいしければ元気がでる。
ザリガニから多くのことを学ばせてもらったわたしでした。
ザリガニに思う。完。
(文:かよ、写真:みつクロアルバム)